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2019年04月22日

八重瀬町でのいろいろなお話し。

今日は、八重瀬の現場付近の林のお話しです。
その林の中に、戦争中、日本兵の指示で石を積まされた場所があるとおじいさんから伺いました。
日本兵が言うには「戦車は腹が弱いから、石垣を登ってきた戦車の腹を撃ってやっつける。だから石を積め。」ということだったらしい。
当時、中学生だったおじいさんは学校から帰ってきては石を積まされたとのこと。
「当時は、日本兵の言うことを真に受けて、言われるがままに積んでいた。だけど、考えてみたらそんな馬鹿なことあるわけない。漫画みたいな話さ。」とおっしゃていました。
そして、「今でもその石積みが残ってるよ。」ということで、早速、林の中へGO!

八重瀬町でのいろいろなお話し。

こんな感じの林の中をちょっと進むとすぐにありました。


八重瀬町でのいろいろなお話し。


大きな石はもとからあった石で、手で持てる小さな石がおじいさんが積んだ石ですね。


八重瀬町でのいろいろなお話し。

葉っぱで埋もれていますが確かにありました。


他にも、当時、シバキは薪にして使ったお話や、ビンギの実は竹筒に入れて鉄砲の弾にして遊んだお話などを伺いました。



八重瀬町でのいろいろなお話し。

薪にしたシバキ、これも確かにありました。(シバキとはヤブニッケイの方言名です。)
薪にするために、根元近くで伐採したので、その後株立ちとなったんですね。

それから、おじいさんの許可を得てヤブニッケイの苗を数本採らせていただきました。
大事に育てていきますね。


八重瀬町でのいろいろなお話し。

ビンギも苗木ですがありました。
もっとよく探せば大きな木もあるんじゃないかと思いますが、限りある時間の中での散策なので仕方ない。
ビンギはクワノハエノキ(リュウキュウエノキ)の方言名です。
お話をお伺いした方はビンギィとおっしゃっていました。
その地域地域で呼び名が異なるのも面白いです。
実は弾としてだけではなく、食用にもなるそうです。
実体験からの貴重なお話をお伺いできましたことに感謝です。








Posted by 艸木 at 07:05│Comments(0)
 
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