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2023年06月15日

6月15日の記事

6月15日の記事

虹亀商店さんの庭です。
ゴールデンウィーク明け、入荷した芝生を張りに行った時の写真。

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足もとを見るとタンポポ。
虹亀商店さんの広い芝庭にいるといろいろと考えさせられることがあります。

ここ数年、人工芝の依頼を受けることが増えてきています。
マイクロプラスチックをこれ以上増やしたくはないので、お客さまにはその旨をお話ししてお断りしているのが実情です。
理由をお話しすれば、人工芝を張ることを再度検討しなおしてもらえるのではないだろうかという希望をたくしつつではありますが・・・、

庭のプランをたてるとき、当たり前のことですがお客さまのご希望を伺います。
「カッコよくしてください」
「オシャな感じに」
「センス良く」・・・、
さらに「手間のかからない、維持管理の楽な庭。」
ほぼ、100%、こう言われます。
まずは美醜の問題です。
これ、美しいとか醜いとかをどの立ち位置で眺めて決めるのか、その立ち位置を確認させてもらわないことにははじまりません。
もっと言うならば、庭を持つとはどういうことなのか、その責任とか歓びとかそういうこともひっくるめて考えていかなければならないのですが。
庭の維持管理を楽にするために人工芝を張る。
雑草を取るのが大変だからコンクリートやアスファルトで土を覆う。
そうすると、雑草が生えないきれいな庭になったねと言って喜ぶ方もいらっしゃいます。
人工芝を張れば、マイクロプラスチックが増えます。
コンクリートやアスファルトで土を覆えば、自然は弱っていきます。
いきもの達や自然を弱らせ苦しめることを「美」と感じてしまって良いのでしょうか。
当然、そのツケは私たち人間に返ってきています。
大地に水と空気が循環し、木々が生き生きと育ち、多くの小さな生きものたちが戻り、自然が元気を取り戻す姿。
それこそが美しいと言えるのではないでしょうか。
そうなれば、その生き生き元気は当然私たち人間に返ってきます。
その姿が庭にあるということは、庭に手間暇をかけることを避けられません。
でもね、その手間暇をかけられるということは、最高の歓び、至福のひとときであることに気づいてほしいのです。
地球を元気にする積極的な参加者であることはこの上ない歓びのひとつなのではないでしょうか。
これは庭を持つ人が味わえる醍醐味なのです。
それをね、手間のかからない楽な庭にしたいなんて言っていたら人生勿体無いです。
そう書いていると、「楽」の基準もちゃんと吟味しないといけないことのひとつだなと思いましたが、今日はこの辺にしておきます。


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話しを虹亀商店さんの庭に戻します。
木の根元の土がむき出しだったので雨で流されないように芝でカバーしてきました。

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台風2号通過後も何事もなくホッとしております。
虹亀商店さんの庭はおおらかな感じがして心地いいです。







Posted by 艸木 at 16:11│Comments(0)
 
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