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2024年05月13日

5月13日の記事

5月13日の記事

庭の改修が完了しました。
琉球石灰岩の敷石通路の下も水と空気が通るように造作をしています。
据えた石の下も、もちろん通気を確保。
植栽はお施主さまが選んでくださったインディア、オキナワシャリンバイ、アガパンサス、ヒメアラマンダ、シラン、ツワブキ、ヤブランです。






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改修前です。




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芝生を剥がしおえたところです。
カイヅカイブキとゲッキツの根張りが擁壁側に集中しており、他へは排水桝へ向かうところ以外は殆ど根が張っていませんんでした。
庭全体での水と空気の浸透がいまいちな場合、壁と土がくっついているところは水と空気が入りやすいので、そちら側に根が向かうのはよくあることでして、こういう根の張り方を見るとここは水の浸透が不良な庭という判断の目安のひとつとしています。
排水桝をめがけ地表を這うように根を張らしていたのは、雨水が排水桝をめがけて地表を流れる際に空気も一緒に動くので地表の浅いところだけ根を這わせたのでしょう。




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床掘を終えたところで大雨。
1日経過しても水が浸透する気配はないです。
こういう土中の環境だと、樹木も健康にということにはなかなかなりません。
放っておくと、オオバギ、ギンネム、クワノキといった木々が土中に空気や水を浸透させようとして生えてくるということになります。




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庭全体に空気と水が流れるように造作をほどこしました。




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庭全体が雨水濾過の場となるように、落葉、小枝、炭、もみ殻燻炭をたっぷりといれます。
こうすることで、樹木の根が庭全体に張り巡り、微生物との共生もできるような環境になればと思っています。


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住宅地の庭の土の中は、多かれ少なかれその本来の機能(大地としての機能)を全うできないという問題を抱えています。
雨水を濾過し、涵養された水の循環を促してくれる大地の営みを、各家庭の庭から再生させていくことは、庭を持つ方々ならばすぐにできることです。
沖縄にかぎらず、各地で自然が傷つけられ、破壊され続けています。
傷んだ自然を再生させていくこと、地球にやさしい開発を模索していくことが大切だと思います。


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シラン。


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アガパンサス。
おだやかな表情の庭になったのではないかと思います。




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おまけのプチ菜園。
樹木の根を傷めないように、シマトネリコの幹を菜園の囲いにしました。
落葉、炭、燻炭をたっぷりと敷いているのでやがて菌糸ものってくることでしょう。









Posted by 艸木 at 17:53│Comments(0)
 
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