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2014年04月24日
名護の現場。
名護の現場。
初日はイメージづくりのために1日費やした。
いつもならこうしたらいい、ああしたらいいといろんな声が聴こえてくるが、この日は何も聴こえない。
写真の石はお施主さんがもともと所有していたものだ。
海石・川石・山石が入り混じってる。
大きなもので100kgちょっとくらいと小さめの石ばかりだ。
ためしに石を数個動かしてみる。無口なんだよね。
おいらの耳が遠くなったのか、何だかわからんが何も聴こえん。
漠然と、和室小窓からの眺めと広い芝庭の区切りは石ちゃん達にお願いしたいんだけどなぁと思うも、しっくりこないまま、こんな日もあるさとこの日は帰宅した。
翌日、石で和室小窓と芝庭の区切りをつくりはじめた。
確信はないがダメなら最初からやり直すだけなのでまずはやってみることに。
どんなしたらこの石ちゃん達と自然の本質的なことをあらわせるのだろうかと、積んでみたり、組んでみたりするもしっくりこない。
俺ってボンクラのポンコツのおたんこなす、ダメダメだな。などと思いながらもしつこくああでもないこうでもないとやっていると、やっと聴こえてきた。
和室からの眺めは「静」
芝庭は子供たちが走り回り遊べる「動」
静と動は別々にあるのではなく二つで一つ。
なおかつ、和室から眺める「静」をあらわす石達は「動」をはらむ様にしてみた。
梵我一如、煩悩即菩提、なんのこっちゃ。
俺って天才!などと感じつつも、石が教えてくれたんだありがと石ちゃん達!と思い直したり、傲慢と謙虚が入り混じるのだ。
面白くなってきた。
soumoku
Posted by 艸木 at 11:10│Comments(0)