てぃーだブログ › 沖縄の石、土、木、庭のブログ。 › 開発について。

2017年01月19日

開発について。

これまでは開発後の住宅地での庭づくりしか経験がなかったということもあり、造成前の状況ってあまり考えることがなかったのですが、
木乃香の森スタジオ造園工事は「開発」ということを改めて考えさせられる現場となっています。
僕のイメージとしては、自然を壊して、人間だけが住み良くできますようにって言うのが開発。
開発は自然にとって良くないってのは子供でもわかること。
でも、それを止めることはできない現状。
自然を破壊することは自分自身を破壊すること。
このことは、歴史やニュースでこれまでに嫌というほど見てきたし、現在進行形のものも山ほどあります。
木乃香の森スタジオの谷間には小さな川が流れています。
時折、ドブのような匂いがしたり、洗剤の泡のようなものが見えたりします。
原生林の下草整理の時はたくさんのゴミも出てきました。
でも、開発反対!のような活動をしようとは思いません。
僕のレベルでできることがあります。
開発による自然破壊を止めることはできなくても、開発の方法を変えることはできます。
艸木-soumoku-を立ち上げる時に、沖縄県の植物群落について調べました。
開発された住宅地、昔、そこにはいろんな種類の多くの植物が住んでいたはずなんです。
僕が手がける庭に、昔、そこにいたであろう樹木を1本だけでもいいから植えていきたいという思いがありました。
今回の木乃香の森スタジオ造園工事を経験して確信しました。
如何にして自然を残しながら開発を進めていけば良いのか。
開発後の人と自然のつながりを少しでも良好なものへと近づけること。
造園業者としてできることは山ほどあると感じています。








soumoku



Posted by 艸木 at 12:11│Comments(0)
 
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